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真綿ふとんとは
 
真綿ふとんとは
真綿とは繭 ( まゆ ) をわた状に引き伸ばしたものをいいます。古くはこれを「わた」と呼んでいましたが、のちに木綿 ( もめん ) わたが登場したため、真綿と呼ぶようになりました。
繭から作られるものに「絹」があります。こちらは繭から紡いだ生糸で作られた織物のことをさしますので、真綿と絹は姉妹関係になります。
天然繊維の女王と呼ばれている絹と同じ繭を原料とする真綿は、絹同様の優れた特性があり、強く、軽く、保温性に富むため、古くから防寒具として用いられ、「ふとんわた」としても利用されてきました。それは「真綿ふとん」と呼ばれ、高級品として珍重されていました。

絹にする繭と、真綿ふとんはにする繭
繭は、蚕が二昼夜かけて吐き出す1本の糸によって作られます。頭を8字形に振りながら 1,500 mほどの糸を順次折り重ねてつくっていくのです。
出来あがった繭の中で蚕はサナギとなり、蛾になって繭殻を破ってとびたちます。繭は養蚕農家によって生産されますが、繭殻が破れると繭の商品価値が低下するため、養蚕農家では蛾になる前に殺蛹(さつよう)し、正繭や玉繭などかたちのよい繭だけを製糸工場に出荷、絹織物の原料となる糸が作られます。
しかし、正常な繭以外は生糸の製造に適しません。また、製糸工場への輸送の際につぶれたり汚れたりした繭も生糸になりません。それらが真綿の原料となります。ただし、品質の良い真綿には、正繭が使われています。

繭糸の不思議
繭糸は2本のフィブロインという繊維がニカワ質のセリシンに包まれた構造になっています。1本のフィブロインは 100 本ものフィブロリルの束からなっており、1本のフィブロリルはさらに無数のミクロフィブロリルの束からなるという際限のない繊維の束なのです。これら無数の繊維の隙間に空気がたまるため、絹や真綿には優れた保温性と通気性あります。
さらにフィブロインは 18 種類ものアミノ酸からなるたんぱく質でできていて、それは人間の皮膚にとって必要不可欠な成分でもあります。水と結合しやすい原子団をもっているため、汗として発散する水分をすばやく吸収し、放湿するというすばらしい特性があります。

絹と真綿ふとんはの歴史
5 千年前に偶然発見された「絹」
今から5千年も昔のこと。中国の祖と崇められた黄帝のお妃が、ある日山繭(野蚕/野生の蚕がつくった繭)をあやまってお茶の中に落としてしまいました。お箸で拾い上げようとしているうちに、その繭は純白の糸に。これが絹の誕生です。やがて、蚕は家で飼われるようになり、養蚕が始まりました。シルクロードを通じて中国の絹はヨーロッパにもたらされ、富と権力の象徴として扱われてきました。

卑弥呼も絹を知っていた
日本に養蚕技術が伝わったのは弥生時代前期、今からおよそ 2,300 年前になります。女王卑弥呼も蚕を飼っていたといわれています。「魏志倭人伝」によれば、卑弥呼が中国の明帝から金印を授与されたときのおかえしに国産の絹を献上したことが記されているのです。

実用的に活躍してきた真綿
真綿は軽くてあたたかいことから、防寒具として綿衣などが作られていたようです。花嫁さんの綿帽子も、もともとは寒さから身を守るために真綿をかぶっていたことが始まりだとされています。
また矢弾を防ぎ、身を守るほどの強さがあることから、戦闘衣(甲冑)も真綿で作られました。さらに、真綿は今日の紙の役割を果たしていたことも分かっています。

戦闘衣 戦闘衣

真綿は高嶺の花
万葉歌人・山上憶良の「貧窮問答歌」に、真綿はあたたかいけれど、とても高価で庶民には手が届かないというようなことが書かれています。真綿そのものを掛けて寝るという風習は、上流社会においては古くからあったようですし、そのあたたかさを庶民も知っていたことがうかがえます。歴史的にみれば絹のような華やかさはないものの、生活にしっかりと根づいていたことが分かります。

健康寝具として大注目されている真綿ふとん
掛けふとんに求められる保温性、吸湿性、放湿性、かさ高性、フィット性、軽さなど、基本的な性能を満たすだけでなく、肌にやさしい天然素材であることが魅力となって、真綿ふとんはいま、健康 維持や増進に役立つ寝具として注目されています。
良質の繭殻つくられた真綿ほど、真綿本来がもつさまざまな特製が生かされた高品質の真綿ふとんになることはいうまでもありません。西川産業では、厳選された真綿だけを使用し、徹底した品質管理の下で製品化しています。

真綿ふとんはさわやか
真綿の吸湿性は綿の 1.3 〜 1.5 倍、また綿が 60 分で放出する水分を、真綿は 40 分で放出します。すなわち、皮膚から発散される汗や熱をよく吸収し、すばやく外に出すため、肌はいつもさわやかで、ムレ感がありません。

真綿ふとんはあたたかい
繭は1粒 2 〜 3 グラムの繊維のかたまりです。軽くてやわらかいので体へのフィット感はバツグン。また、繭糸は無数の繊維で構成され、1本1本の繊維の隙間に空気の層ができます。しかも真綿は何層にも重ねてつくられるため、さらにたっぷりと空気を含む構造になります。

真綿ふとんは心地良い
真綿に触れたときの感情の揺れを脳波で見る研究によると、真綿は心をリラックスさせ穏やかにする作用があります。それは快適で健康な眠りにつながる大切な特性といえます。

真綿ふとんは清潔
真綿ふとんは静電気が起こりにくいので、ホコリやチリを寄せ付けず、さらに消臭・防臭効果もあるので清潔で衛生的です。

真綿ふとんは安心
天然繊維なので防炎加工をしてなくても燃えにくく、有毒なガスを発生することがありません。


1 練り 2 すすぎ 3 袋真綿の延ばし
1 練り 2 すすぎ 3 袋真綿の延ばし
4 干し 5 仕上げ
4 干し 5 仕上げ

角真綿の延ばし
角真綿の延ばし1 角真綿の延ばし2

真綿ふとんづくり
真綿ふとんづくり1 真綿ふとんづくり2

西川産業の手引き真綿ふとんには、以下のような種類があります
手挽き回数が多いほど、空気の層が多く、かさ高性、ドレープ性、吸・放湿性に優れています







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