ふとんが、不眠の大きな理由? 「睡眠と覚醒」とふとん 一日は、睡眠と覚醒(眠っていない状態)で構成されています。今まで、生理学や心理学あるいは医学という立場では、睡眠より覚醒の研究の方が先に研究されてきました。
現在の生理学の通説では、脳を覚醒状態に保っているのは、「脳幹網様系」といわれる脳幹部にある網様体で、延髄から大脳皮質の手前の視床まで通り、網をたたんで棒にしたような形をしています。ここに外部からのさまざまな刺激が送られることで、脳がはっきりとした意識的な働きをするのです。この途中の経路を切断すると、それから前の脳では睡眠の脳波ばかりが記録されることになる。逆に人工的に電極をいれて刺激すると、脳全体が覚醒の脳波になることも動物実験で明らかにされています。
したがって、人が覚醒から眠りに入ろうとするときには、このシステムにできるだけ感覚刺激が入ってこないように、適切な敷きふとん・掛けふとん・部屋を暗くして静かな環境を保ったり、目を閉じたり、身体を締めつけないようなパジャマを着たりして、リラックスする必要があるのです。
眠いときや、眠っているときのような睡眠欲求の高い生理状態で、生体の欲求に応じて脳内で生産、放出され、血液や脳脊髄を介して伝送され、睡眠を誘発あるいは維持する物質を「睡眠物質」とよんでいます。
これは、生体自身が生産する体内物質で、眠りを促進するために作用する物質で、睡眠薬や鎮静剤のような人工的なものではありません。ピエロン(1913年)がこの物質の存在を最初に発見しましたが、これが睡眠物質である実証は行われていません |